今回は、天才と呼ばれる人たちの読書習慣について書いていこうと思います。
やはり想像した通り、世の成功者と呼ばれる人たちは 膨大な量の本を読んでいます。
本を読むことは、脳科学的から見ても非常に良いそうです。
それはテレビなど映像から受ける情報よりも遥かに脳の神経回路を刺激するそうです。膨大な言葉を処理していく過程で 想像して考えるからに他ありません。
現代、過去にとらわれず すごい読書量を誇った天才たちをピックアップしてみたいと思います。
目次
先人たちの読書術
こんな人も読書家だったんだ!と驚くかもしれませんが伝記になるような人物は大抵読書家ですね。人と違うことを勉強しているから突出していくんですね。
元マイクロソフト日本法人代表取締役社長の成毛眞氏はビジネス界きっての読書家ですが、著書の中で「本を読まないのはサルである」と豪語しています。
これはうなずけます、なぜなら人間とサルの決定的な違いは、想像力があるかないかですから。や、サルにも想像力はあるにはあると思いますが、その発達具合の差だと言えます。
人間は言葉でものを考えますから、理解するためには想像力を使いますよね。
人の気持ちがわからない人は「思いやりの気持ち」など持ち合わせていません。
想像力の欠如です。
読書家の皇帝 ナポレオン
ご存知、ヨーロッパに一大帝国を築き上げたフランスの皇帝ですが、稀にみる読書家であったといいます。
それは専門の軍事戦術だけではなく、歴史、地理、数学、文学と多岐にわたっていたといいます。
ナポレオンの容姿は、チビで痩せこけていて、およそ軍事のリーダーに見合う見てくれではなかったといいます。
そのハンディを「引き出し頭」と呼ばれるくらい色々な知識を習得し、いつでも引き出せるようにしていくことで克服していったと考えられます。
物凄く論理に優れ、頭がキレるので論議となれば絶対に負けなかったといいます。
では、その「引き出し頭」はどのようにして作り上げたのか?
これはもう、ありとあらゆる分野の本を読んで勉強したんですね。
本屋の本を全部読み切ってしまうくらい。法律書でも何でも。
しかも読んだだけではなく、その要約や感想をノートに書いていたといいます。
書くことで その内容を粉々に砕いて理解していたと推測できますね。
稀にみる突出した軍事能力を発揮できたのも、読書による膨大な情報量の賜物であると感じます。
しかし、その優秀な頭脳が戦争という破壊と支配をもたらすことに使われたのが時代のあやとはいえ残念な気がします。それは「冷徹さこそ、支配者たるべき人間の最大の資質である」という彼の言葉が物語っています。
笑いの哲学者 チャップリン
稀代の喜劇王と読書… 何かピンとこない感じですが、チャップリンも相当な読書家でありました。寝室と居間には いつも分厚い辞書が置いてあり、楽屋にも たくさんの本が並び、暇があれば本を読んでいたと関係者の証言があります。
それは何より彼が、映画製作において俳優から監督、脚本、音楽まで一手に行い、いずれの分野でも最高レベルの才能を発揮していたということが人並外れた知識や教養を身につけていたということに他ありません。
その読書歴の中で気になったのが、哲学書を好んで読んでいたという面で人間心理に基づいた哲学を理解することによって、人間というのはどういう時に怒って、どういう時に笑うのか?といった基本的な部分を深く勉強していたんだ ということですね。
その中でもショーペンハウアーという哲学者の本を、20代の頃から読み続けているという
一説を見たので、このショーペンハウアーを調べてみるとこれが
「人生は苦悩であって、それに耐えるしかない!」という徳川家康の「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし!」みたいなことを言ってる人だったんですね。
この苦悩の哲学者という、おおよそ笑いとは無縁な感じが対照的で面白いですね。
笑いについての分析に 結びつくものがあるんでしょうね。
人を笑わせるって凄く難しいことですよね、だから一世を風靡する芸人さんなどは、非常に頭が切れてバイタリティーがあります。
それには引き出しを多く持っていないと、瞬時に笑いに持っていく芸当などできませんよね。
それプラスにチャップリンの手掛けた「モダンタイムス」や「独裁者」などの映画は、ただ笑いの映画だけではなく何か考えさせられるものがあります。
チャップリンの言葉の中に「映画の目的は笑わせること、しかし、その中には二十世紀の世界に通じるシリアスな内容が含まれている。」というものがありますが、このシリアスな内容というのは、みんなが気づかないことを考えさせる という意味です。
笑いの中に考えさせられるものがある...このような芸当ができるのは 、まさしく膨大な読書量からくる哲学の知識などが基盤にあることは確かだと感じます。
天才起業家の読書術 ― ビル・ゲイツ
言うまでもなく、マイクロソフト社の創業者として世界を代表する企業家です。
彼の読書歴を紐解いていくと、すでに子供の頃から家にあった百科事典を全て読破してしまうほど好奇心旺盛だったようです。
「本を読むこと、未知の出来事を知ることが大好きなんです。目につくあらゆる本を読み進めていった。その中で私の好奇心は間違えなく科学の世界に広がっていったのです。」と語っています。
ビル・ゲイツ氏は、今でも年間50冊の本を読んでいます。
その読み方というのが、毎日1時間じっくりと熟読し、新しい情報を理解して自分の持っている情報とつなぎあわせて、新たな創造をしているんですね。
「余白にメモを取り、本の内容についてしっかり考えているんだ」と語っています。時には1週間ほどこもり、本を読む時間にあてているといいます。
このこもってひたすら本を読み、考えるというのは、韓国最大の財閥サムスングループの総帥、李会長もそのような時間を作っていると聞いています。
彼は本社会議などにも全く顔を出さずに、個人事務所にこもり、ひたすら膨大な量の本を読んで、考え事をしているのです。
こういったカリスマ経営者たちは、現在の状況とこれからの方向を読み 、このスピードを要するコンピューターの業界で戦略を練っているんですねー。
価値観や流れが目まぐるしく変化する時代ですから、固定観念にとらわれない思考で「スピード経営」を実現しているのです。
天才投資家の読書習慣 ― ウォーレン・バフェット
知る人ぞ知る 世界一の投資家です。
バフェットの読書は長いです。1日の労働時間のほとんどを読書にあてているそうです。そんなに本を読んでいれば、すごいインプットの量ですよね。
コロンビア大学での投資の講義では、「投資家としての準備は、どのよにしたらいいか?」との質問に
「毎日書物を500ページ読みなさい。知識はそうやって身につけるものです。誰でもできることなのに ほとんどの人はやらないでしょう。」 と答えています。
投資に必要な判断力は、読書による知識、疑似体験が参考になるでしょうし 先見力にしても歴史や文化、人間心理などさまざまな知識から想像力を働かせることができるでしょう。
しかし、知識は本から得るというのが王道だと納得するバフェットの読書量です。
総評
ざっと凄い読書量で 成功をつかんだ有名な人をあげてみましたが、結果的に世の中の成功者たちは、たくさんの本を読んでその知識を活かしているということが共通点でしょう。
鋼鉄王カーネギーは、小学校しか出ていませんが「図書館こそ 私の大学だ!」 といいました。
国民的人気作家の司馬遼太郎は、「竜馬がゆく」を執筆するときにトラック1台分の本や資料を買って すべて読み込んだといいます。
しかもその読む速さは目を見張るものがありました。
こういったことを考えると、やはり天才たちは膨大な量の本を読み、勉強したから天才といわれるほどの創造力や読書力を身につけていったのでしょう。
もともと持っていた資質ではないはずです。
この辺が成功を分けるポイントかなぁ~と思います。
私も今から1日500ページ読もうと思います・・・
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