アメリカ少年野球の練習メニューや指導方法は?日本との違いも!

未来のメジャーリーガー育成を担うアメリカ少年野球の実情は、どのような感じなのでしょう?

メジャーの豪快なプレーを生み出す基本は、やはり少年期からの練習指導が土台になっているのです!

何を目的として、どんな合理的なやり方をしているのか? その マインドと指導方法・練習メニュー に焦点を当てていこうと思います。

その前にまずアメリカという国、環境、アメリカ人の根底にあるマインドというものを理解しなければなりません。

アメリカ野球のマインド

少年野球

まずアメリカという国は、国土も日本の25倍という広さもさることながら、多民族社会で色々な文化や宗教が入り混じっている背景があります。そんな環境がゆえに凄まじい競争社会だといえます。

それはおのずと自己の確立、主張が強くなければ優位に立てないことを意味するので、日本みたいな「 右へならえ的精神 」は有無に等しく、自分の才能を伸ばすことを主眼としています。

集団より個人の能力を尊重する。実力があれば認め、失敗してもチャレンジし続けることを評価するダイナミックな気質なのです。そんな気質の根底がスポーツ文化にも反映されています。

型にはめて欠点を直す努力よりも個性や長所を伸ばす努力を好みますので、メジャー選手のプレーはみんな個性的ですよね。

この辺が、『 指示通り失敗しないようにやらなければいけない.』という先入観を拭えない日本野球との大きな違いだと感じます。

アメリカ少年野球の指導方法

野球コーチ

アメリカは、コーチング の分野が非常に進んでいる国です。

コーチングの本質は、勝つことを目的とすることもそうですが、あくまでも個人の才能を伸ばすことを主眼とし、コーチは基本的にサポート役です。

なので日本のように監督、コーチが絶対的な立場に立って怒るようなことはしません。褒めて個性を尊重するスタイルです。まずは楽しむということを前提としているんですね。

失敗したからと言って罵声を浴びせたら問題です。アメリカで人権を侵害したら訴えられ慰謝料を請求されます。

常に『 あなたは何をやりたいのか。』『 どうなりたいのか。』に焦点を当てて、それをサポートする役割に徹した指導をします。

そしてアメリカ少年野球の指導者には、マイナーリーガーやコーチングの専門家が教えるのが普通です。日本の部活動でありがちな、経験のない先生が監督になるようなことはありません。

アメリカ少年野球の練習メニュー

野球練習

アメリカ野球の練習は、全員で同じ練習をやるのではなく、バッティング・ピッチング・フィールディング・走塁とグループごとに分けて各メニューをやっていきます。長い時間ダラダラとやることはなく短時間で効率的にこなしていくスタイルです。

1番驚いたのはアメリカの選手は、バッティング練習でほとんど「 素振り 」をしないんです。日本の選手のようにイメージしながら100回、200回と素振りで力をつけることはないのです。

その理由は、感覚の問題なんですね。実際にボールにコンタクトするスイングと空スイングとでは全く違うと。だから「 なぜ空振りの練習をするんだ?」となるんですね。なのでティーバッティングかフリーバッティングで実際にボールを打って感覚を掴む練習が主流になってきます。

素振りは、フォームをチェックするときにゆっくりとやるぐらい。プレーに対する考え方が違うんですね。

常に試合でベストを出せる、プレーに直結した練習でないと意味をなさないと。結果や実際に打つ感覚が全てだという合理性をとても重視します。実際にボールを打ってみてどうか?なんです。

 

守備練習でも逆シングルハンドキャッチやジャンピングスローなど、プロがやるようなプレーも、それは野球の一部なので少年期から思い切ってやっていきます。

失敗しても『 よくチャレンジした!』と褒めてもらえるのでチャレンジ精神は旺盛になりますよね。

これが日本の中学生あたりがジャンピングスローで暴投など投げようものなら、あるまじきプレーだと見られて、けちょんけちょんです…

ゴロの捕球も初めは軽いゴロで、スッテップワークやグラブ裁きを覚えていきます。

先に理論があって実践へと進んでいきます。最初からいきなり強い打球を転がして捕れなければ『 気合が足らん!』と千本ノックを課することはありません。

こんな感じでハンドリングなども練習しています。

アメリカ少年野球 まとめ

アメリカ野球は、全般的に 理論と合理性を重要視する 傾向が強いんですね。

決して精神論には逃げない。精神論が出てきたときには、もう戦略や合理性は放棄しているのと一緒ですから。

なので、素振りは「 なぜわざわざ空振りの練習をするのか?」、試合前の練習に対しては「 なぜ試合前に疲れさすのか?ベストコンディションで臨めないではないか!」

ゲームでも序盤では、滅多にバンドはしません。基本的にバッターボックスでは「 打つもの 」なのです。

日本の野球の自分を犠牲にして繋ぐ野球などは『 地球の裏側にもう1つの野球かあった⁉ 』などと言うのです。

野球とベースボールの違いとは、その国民性と考え方の違いだと思います。

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