山本由伸の豪速球が凄い!ウエイトをやらないトレーニングに注目

日本球界に凄いピッチャーが現れましたね。

独特なフォームから繰り出される150km/hを超えるストレートと140km/h後半のフォークボールを武器に奪三振ショーを繰り広げるオリックスバファローズの山本由伸投手(22歳)です。 昨年( 2020 )は、最優秀防御率2.20・2年連続の奪三振タイトルを獲得した球界の ” ドクターK〟です。

何が凄いって…その迫力のピッチングを見れば納得すると思いますが、とにかく球が速い! 速い球を投げるピッチャーはプロ野球には沢山いますが、その球のキレ・伸びが群を抜いています。 球質が、ただ速いピッチャーと違うんですね。

体格も178cm・80kgとそんなに大きくありません。しかし、あの150km/hを超える伸びのある球を投げれるのは一体どんなトレーニングをしているからなのでしょうか?

球界を代表する若き右腕のトレーニングに注目していきます。

豪速球の秘密 球質・フォームを分析

山本投手のフォームは一見、アーム式( ピッチングマシンのような腕を曲げないで投げる。)な投法と言われますが、これはテークバックの時に腕を伸ばしているからだと思います。

しかし、ここからのバックスイングからフォワードスイングへ移るときには、腕がしなって レートローリング( 肩→肘→手の順でリリースが遅れて出てくること。)しています。

この時に通常のピッチャーは、肘を支点にしてリリースまで持っていくのですが、山本投手の場合あきらかに 回転軸の支点が肘ではなく胸郭と肩甲骨 です。

肩甲骨の可動域が広く、胸郭を支点に大きくバックスイングからフォワードスイングに移行しています。

踏み込んだ左足は突っ張っている感じですが、しっかりと捻りの軸にしてバックスイングからの捻りのパワーを逆反動させて投球腕スイングの加速度を上げている感じです。下を止めて急ブレーキをかけるイメージでしょうか。

何かこのフォームを見ていると・・・阪急ブレーブス( オリックスの前身・1936~1988 )で史上最速のストレートを投げたレジェンド、山口高志投手 を思い出します。

リリースの瞬間とか似てませんか?

山本投手の圧巻のピッチングを動画で動きを見てみましょう!

凄いしなりです!体重が乗って球威満点のストレートですね。

途中から加速度が増して伸びてくるような球質の球です。

球の回転が良いからバッターは、球威に負けて振り遅れているか、いいコースに決まると手が出ない状態になっています。それに加えて140km/h台後半のフォークボールもあるのですからお手上げです。

山本投手は、『 肘への負担を軽減するために今のフォームを作ってきた。』と語っていますが、肩甲骨と胸郭の可動域の広さと柔軟性が、伸びのある豪速球に繋がっているのは間違いないでしょう。

このフォームを作り上げるために必要な筋力とバランスは、一体どんなトレーニングで身につけたのでしょうか?いくつか紹介していきます。

山本由伸流のトレーニング

現在のプロ野球界では一般的となり、大多数の選手が取り組んでいる ウエイトトレーニングを山本投手は一切やらない と言います。

フォームを大きく変えたことでトレーニングも変え、ウエイト以外の別のトレーニングに力を注ぐようにしたそうです。目的はこの2つです。

『 体幹をしっかりさせ、どんな体勢でも力を出せるように。』

『 上手く体を使い柔らかさの中に強さを発揮できるように。』

この目的を満たすトレーニングとして取り組んでいる1つが・・・

由伸体操と呼ばれるエクササイズ です。

ブリッジと逆立ち

『 力まずに力を出す。』には、どうしても体の柔軟性が必要です。そういった感覚をエクササイズで掴もうとしているんですね。

実際に山本投手が行っているエクササイズを動画で見てみましょう!

体操選手ですか⁉ Σ(゚Д゚) 凄い柔らかさです!

しかも片手、片足になったり左右にクルクル回っているではありませんか。。

ブリッジした状態で足を上げたり回転するには、相当な体幹の強さと筋力がないとできませんよね。これだけできれば、肩関節や胸郭、股関節の柔軟性と連動が鍛えられるはずです。

続いては逆立ちですが、これも驚愕です・・・

凄いバランス感覚です!しかも捻転を加えています。

この倒立やブリッジもそうですが、やってみると全然できないですよ。思った以上に筋力とバランスが必要です。

昔ながらの鍛え方といいましょうか・・・ 現代は、開発された科学的トレーニングが沢山ある中で器具を使った他力本願的トレーニングに頼らず、自らの身体を使って行う自力本願的トレーニングでピッチャーに必要な筋力とバランス・柔軟性を鍛えているんですね。

 

かつて総合格闘技界で王者の強さを誇った、グレイシー柔術の一族もヒクソンをはじめウエイトトレーニングは一切やらないと言います。

グレイシー一族の鍛錬方法は伝統で、 疲れにくい柔らかい体を作るために、部分的に余分な筋肉をつけないことを重視している からで、

『 闘いの中で、いかに効率的に力( 能力 )を発揮できるかに主眼を置いている。』ということが、まさに山本投手の言っている『 力まずに力を出す。』ことと繋がっていると感じます。

そしてもう1つ、ピッチングフォーム修正でのトレーニングで加えているのが・・・

ジャべリックスロー( やり投げ )トレーニング

ジャべリックスロー( やり投げ )をピッチングトレーニングに取り入れた選手って、過去いないんじゃないでしょうか?何か体から遠くで投げてしまう癖がついてしまうからタブーというイメージがあるのですが、

山本投手のトレーニングの目的と考え方は『 遠投に似ている。全身を使わないといけないので、肘関節の負担を軽減するために、あえて肘を使わない投げ方の感覚を掴むために。』と語っています。

それがリリースでの力の入れ具合が変わって、速いカットボールを投げれるようになったのだそうです。

こんな感じでやっています。↓↓↓

しなやかでパワフルですね!このジャべリックスローの目的をまとめてみます。

ポイント

  • 胸の大きな筋肉を使って、大きくムチのように投げれているか。
  • 投げる方向に真っ直ぐ、力のベクトルが進んでいるか。
  • 肘が上がっているか。

長くて重い物を正確に真っ直ぐ投げる練習は、故障を防ぐフォームの確立と投球に必要な筋力アップにプラスになることを証明してくれました。

ジャべリックスローをトレーニングに取り入れてみてはいかがでしょうか。

ジャベリン ジャベリックスロー 69cm 300g 野球 投球練習 投擲 やり投げ用 正しいフォームが身につく トレーニング (赤)

まとめ

いかがだったでしょうか?

山本投手の豪速球を支える肉体の裏には、バランスと柔軟性の中での強さを追及したトレーニング( 準備 )があることがわかりました。

前述したジャベリックスローでも賛否両論、否定もされたようですが、周りの意見より自分の意志を重視したそうです。

『 自分のフォームでプロのバッターを抑えていくには何が必要か。』を意識した、ポテンシャルだけではない地道な努力が結果に繋がっているんですね。

 

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