脳内物質は腸で作られる!メンタルと腸内細菌の密接な関係

脳と腸

メンタル強化のカギは腸が握っていた!

「 第二の脳 」と言われる腸には凄い力があった!

こんにちは、ナカジです。これはメンタル分野を書いている私にとっては大発見です。

メンタルを司る神経伝達物質( ドーパミンやアドレナリン、セロトニンetc )が作られる過程は、脳だけではなく腸と密接な相互関係があるのです。

脳内の物質だけに脳で作られると思いがちですが、その発生源は腸にあったのです

これは、まさに『 ブルータス、お前もか!』というような心境ですね。

このことによりメンタル強化を考える場合、感情やモチベーションに多大な影響を及ぼす脳内物質を変えていくためには、脳だけではなく腸へのアプローチも加えることができます。

人間の腸は身体の健康だけではなく、心にもどんな影響を与えているのでしょうか?

腸の役割とは?脳内物質ができる過程

腸は言うまでもなく食べたものを消化して栄養を吸収し、いらないものを排出する器官です。

その吸収した必須アミノ酸などの栄養素から、腸内に数百兆といる腸内細菌(バクテリア)の働きで神経伝達物質の元が作られます。

それが脳に伝達するとセロトニンやドーパミンなどができあがるのです。

特に神経を抑制する働きのあるセロトニンは腸内に約90%あるといいます。

セロトニンについては 下記記事をご覧ください。

落ち込んだ気持ちを復活させる!セロトニン倍増法とは?

心( メンタル )は、神経伝達物質によって左右されることを考えれば、その原料を作り出す腸の役割は極めて重要です。

そもそも生物が誕生した頃には脳も心臓もない単細胞生物です。それが腸ができクラゲやイソギンチャクなどの腔腸動物(腸しかない動物)に進化していきます。

最初は腸だけの器官で生存していたのですから脳の方こそ「 第二の腸 」ではないのか?などと思ってしまうのは私だけでしょうか・・・?

とにかく人体に有害なものが入ってきたなど緊急な場合脳の指令を受けずに分泌液を発生させ下痢を起こさせるなど単独で機能できる器官は腸しかありません。

それだけ多くの役割を果たす たくさんの神経細胞を持っているということなんですね。

ということは… 精神状態に良い物質を量産していくためには、生産工場である腸の状態を良くしておかなければいけません。

メンタルを操る腸内細菌の威力

人間の大腸の中には2万~2万5000種類もの細菌が生息していると言われています。その重さ約1.5㎏。

その中には身体に良い影響を及ぼす『 善玉菌 』、悪い影響を及ぼす『 悪玉菌 』、身体の状態で良くも悪くもなる『 日和見菌 』に分かれます。

『 善玉菌 』は、代表的なものに「 ビフィズス菌 」「 乳酸菌 」「 酪酸産生菌 」があり健康維持や免疫抑制、消化吸収を助けます。

『 悪玉菌 』は、代表的なものに「 ウェルシュ菌 」「 ブドウ球菌 」「 大腸菌(有毒)」があり有害物質の発生によって腸内腐敗を起こし、血液を介入して発がん物質の生産、または糖尿病やアトピー性皮膚炎などいろいろな病気の発生源になります。

 

身体にこれだけの影響を及ぼす腸内細菌ですが、心にも多大な影響を与えていることが研究で明らかにされています。それは

脳と腸は互に繋がっていて、神経系やホルモンを介して情報を共有している最も密接に関連している器官だからです。・・・これを脳腸相関といいます。

ですので腸の健康は直接に脳へも影響を与えるんですね。脳障害である鬱病、パーキンソン病やアルツハイマー病なども腸内細菌との関連性が報告されています。

また、精神的な働きを調整する神経伝達物質( ドーパミンやセロトニン )を合成させるビタミンB群やビタミンKなどの栄養素を産生しています。

このような働きから、身体は腸内細菌によってコントロールされているのが明らかです。

では、どのようにして腸を活性化させていけばよいのでしょうか?

腸を活性化していくには!

野菜

これはもう食生活運動ですね。

特に食事はこだわっていきたいところです。なぜなら主に大腸に生息する腸内細菌は、我々が食べて得た栄養素をエサにしているからです。

腸内細菌に有益な栄養素を取り入れることで腸内善玉菌を増やし、腸を活発にさせることが身体や精神を健康に導くことができるカギなのです。

では、主にどんな栄養素を摂っていけば良いのでしょうか?

腸内を活性化させる善玉菌が好む栄養素とは・・・

これが食物繊維。。ならびにオリゴ糖、 です。

よく耳にする栄養素だと思いますが、「 いったいどんな食品を食べればええねん? 」と疑問をお持ちの方の為に いくつか代表的な食物を挙げておきます。

まず、食物繊維…( ごぼう、にんじん、ほうれん草、ブロッコリー、きのこ類、椎茸、海藻 )

そしてオリゴ糖…( ごぼう、タマネギ、ニンニク、アスパラガス、バナナ )

ごぼう 凄いですねぇ!二刀流です。Σ(゚Д゚)!

これを見て何か気づいたことはありませんか? そう我が国古来の日本食の食材なんですね。

私達の祖先は、数々の為になる諺を残してくれていますが、腹にまつわる諺が非常に多いです。

『 はらわたが煮えくり返る 』『 腹を立てる 』「『腹を据える 』『 腹が座っている 』など…我々の先人達は、腹( 腸 )と精神の繋がりを、関連を知っていたのですね。

そして、もう1つ忘れてはならないのが乳酸菌です。

その他にも酵母菌、麴菌、など色々ありますが、これらは発酵食品、生きた菌を腸まで届けるんですね。即戦力をトレードで会得するようなものです。

代表的なものが納豆、キムチ、ヨーグルト、チーズなどです。

これらの腸内細菌のエサになるもの、直接に菌を補給するものを多様性に摂取していくことが強靭な腸を作っていく要諦です。

そして、運動。身体に良いものは吸収して、いらないものは排出する。有害物質は体に残しておくと色々な病気を引き起こす原因となります。

そこで必要なのが腸の蠕動運動です。これを促すには体を動かして腸に刺激を与えることです。

ジョキング、ツイスト運動、腹式呼吸などでインナーマッスルを鍛えましょう!

ヨガのポーズ、呼吸法は最適だと体感しています。

まとめ

腸とメンタルの関係は、腸内細菌の働きが重要なポイントだということは色々な研究で証明されています。

そして最大の要因は、偏った食生活による腸内細菌のアンバランスが病気や精神状態に影響を及ぼしているのは明らかです。

ここで良い例を挙げますと、日本での高僧( お坊さん )は、質素なまでの日本食を主食にし、読経での呼吸、瞑想などすこぶる腸にいい生活を送っていますよね。

それが、あのセロトニンたっぷりの雰囲気や思考に繋がっているのだと感じます。

やはり、身体の基盤と栄養素が作り上げているんですね。

今の時代、脳科学や脳トレが叫ばれている中、脳と同じ働きを果たす腸の機能を単体の器官として意識してアプローチしていくことが身体、メンタルを活動的にしていく必須条件でしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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