野球をやっている中学生の皆さんは、ほぼほぼ将来の夢… プロ野球選手ですよね。
わかりますよ、夢がある時期ですから。憧れますよね~
大谷翔平の160km/hのストレートや柳田悠岐の豪快なホームラン、坂本勇人の華麗な守備なんか見ると尚更ですよね。あんな選手になりたいと思います。
でも彼らとて最初からそんな力があった訳ではありません。みんな中学生の頃から地道なトレーニングを積んできた結果なんです。
プロ野球選手になって活躍したい!
その気持ち、諦めずに大切にしてください。
必ず夢は叶いますから。や、叶えさせましょう!
その為に必要なものは何か?
まず第一に将来の芽を摘むんでしまわないためにも必要なのが・・・
才能を伸ばすための正しいトレーニング方法です。
数々のプロ野球選手を見てきたナカジが、中学生がやるべきトレーニング方法と考え方を書いていきます。
目次
野球選手の身体づくり
まず第一に資本である身体作りが大切です。野球に適した強靭な身体を作らなければなりません。
成長著しい思春期である中学生の時期は、成長ホルモンの分泌も盛んですから、その成長ホルモンは主に身長を伸ばす方に使われます。
ですので、この時期に急激な筋力トレーニングはなるべく避けて、とにかく骨を伸ばすこと。
背が高く手足が長い方が野球の動作に力を加えるのに有利なんです。なぜなら筋肉の弾力性の強さは、太さより長さに比例するから。
そこで食生活には充分な配慮をしていきたいものです。
骨の成長に欠かせないのがカルシウムですよね。( 魚、乳製品、などに多く含まれます。)でもカルシウムだけ摂取していても、腸管から吸収されるカルシウムの吸収率はそれほどでもないんです。
効率的に体に吸収させるためには必要なのがマグネシウムとビタミンD。
特にマグネシウムは不足すると、骨粗しょう症になってしまうほど、骨の50%を占めるカルシウムと並行した栄養素です。
これらの栄養素を含む魚介類や大豆食品、キノコ類を同時に取ってカルシウムの吸収を助けていきましょう。
野球に適した身体ってどんな身体でしょう?何も重たいバーベルを持ち上げる力を持ち合わせていることではないはずです。
野球の各動作というのは、身体を捻って生まれた力を捻り戻すことによってボールやバットに爆発的なパワーを伝える動作です。
ですので10代の関節が柔らかい時期に、いくら捻って投げても打ってもへばらない捻りクセを身体に覚えさせておくことが重要です。
パワー重視よりも、その投げる感覚やボールを捉えるタイミングを身につけていく方が大切です。
野球選手のトレーニング
可能性に満ちた中学生の時期には、その基礎的な部分の鍛錬を主眼とした方がいいでしょう。
ここで挙げる基礎的な部分とは、大きく分けて3つ。
- 体幹
- 下半身
- 肩、腕のインナーマッスル
体幹とは、首から下の腕と脚を除いた部分のことです。
腹筋、背筋の身体の中心となる大きな筋肉群や肩関節、股関節を支える筋肉を鍛えていきます。
参考になるのがヨガのポーズやバランスボールを使ったトレーニング。バランスを取りながら正しい姿勢で行い、体の芯を強くします。
火の玉投手と言われた元阪神の藤川球児投手が、この体幹トレーニングを取り入れ150km/h以上の球速アップに成功したのは有名。
下半身強化では、瞬発力をつけるために30mくらいの短距離ダッシュを多く取り入れます。
野球のプレーでは持久力( 遅筋 )より瞬発力( 速筋 )を有しますから長い距離をダラダラ走るよりも、短い距離のダッシュを繰り返す瞬発力の持続を目的としたトレーニングが効果的です。
そして野球の動作は、片足1本で捻り片足1本で捻り戻しますから、片足でバランスが崩れないように強化する必要があります。片足ケンケン跳びなどが有効です。
そして投げる、打つのに重要なのが足の内転筋の強化。
メィディシンボールを両手で回転しながら後ろに投げる、伸ばした足の間でボールを掴んで内側に力を込める。などで強化を図って下さい。
最後に肩関節、腕のインナーマッスル強化です。
インナーマッスルとは、体の深い部分にある深層筋肉のことですが、特に投げる時に使う
肩の『 ローテーターカフ( 回旋筋腱板 ) 』は肩関節の動きに関わる重要な筋肉です。
簡単に言うと肩甲骨と腕をつないでいる複数の筋肉のこと。
鍛えるときのポイントは、ダンベルにしてもチューブでも、なるべく軽い負荷で行うことです。あまり負荷をかけすぎると違う大きな筋肉を使ってしまいますから。
こういった野球に必要な筋力を鍛えながら、まずは身体を大きくすること。
その上で沢山の投げ込みや打ち込み、ノックを行っていく方が故障やケガに悩まされることもなくなります。極限的なパワーアップは、体が出来上がってからの方が賢明です。
プロを目指すにはピッチャーが有利
毎年、プロ野球選手になれるのって何人くらいなんでしょう?
単純に考えてドラフトで1球団6人指名するとしたら72人ですよね。でも底辺は広いですよ。プロ野球選手を目指している野球人は、高校3年生、大学4年生、社会人で6万人以上はいるはずです。
0.数パーセントの狭き門ですね。でも諦めるのはまだ早い!
だいたい各球団に70人の保有枠があります。でもどの球団もその内30人くらいはピッチャーなんですね。
その中から28人が出場選手登録されて、ベンチに入れるのが25人と決まっています。
どうでしょう・・・ピッチャーならばだいぶ枠が広がりますよね。例えば野手でそのポジションにに1人看板選手がいたらアウトです。いくら巨人のショートで試合に出たい!と思っても坂本勇人がいるからチャンスは限りなく薄くなります。
そもそも野手がプロの門をくぐるのに、これは!いう必要な基準って難しいですよね。よほどホームランをバンバン打つとかでないと。
でもピッチャーなら確実な物差しがあります。それは145km/h以上のストレートを投げれること。伸びのある145km/hの球を18.44m向こうの43.2cmの幅( 枠 )に大体投げられれば必ず注目されます。
でも、速い球を投げるのと、打球を遠くへ飛ばすのは天性だからと諦めてはいけません。
だから関節の柔らかい成長期の時期から、投げることに特化したトレーニングをやっていきましょう!というのが私からの提言です。
自分にそれだけの武器を身につけていれば、チーム事情は関係ありません。注目されます。あわよくばテスト生からだってのし上がっていけます。
少し私情?が入っていますが、最終的な目標はプロ野球選手になりたいんですよね。
中学生のうちは、自分の才能を伸ばすことを第一に考えて下さい。
人間には可能性と適正があります。無理をして潰れてしまっては、後に残るのは後悔の二文字になってしまいますから。
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