ピッチャーのポジションって特殊ですよね。何が特殊って?
だって団体競技なのに、自分が投げなければ始まらないんですよ。他にあまりないですよね、こういう立場のポジションって・・・
ピッチャーが打たれたら負けるし、フォアボール連発したら試合の流れを変えてしまい、チームの士気も下げてしまいます。勝敗の大部分は、ピッチャーにかかっているといっても過言ではないでしょう。
そんなポジションを率先してやりたい!って奴は、目立ちたがりのうぬぼれ屋でしかできないような気がします。
極論ですが、これ大事な要素だと感じます。細かく言うと、自分で『 俺の球は凄いんだ !』という自画自賛していないと、とてもじゃないが あの小高いマウンドで投げられないですよね、普通の神経じゃぁ・・・
さて、前置きが長くなってしまいましたが、野球というスポーツは凄くシビアでナーバスな一面を持ったスポーツです。一瞬のプレー( アウトかセーフか )、際どいボール( ストライクかボールか )… その1球で流れが変わってきてしまいます。
ピッチャーは、そんな色々な状況の中で常にバッターと1対1の勝負をしていかなければなりません。
だから 技術とメンタルの強さ が人一倍必要なんです。
ピンチに立たされとき、調子があがらないときなど、ついつい弱気になってしまいがちですが、弱気で投げたら必ず打たれます。
弱気な気持ちやプレッシャーをどうしたら克服していけるのか、その秘策に迫ってみたいと思います。
目次
緊張・プレッシャーを感じるメカニズム
そもそも人間はどんなときに緊張して不安に感じるのでしょう?
大半は、その結果がイメージできないとき ではないでしょうか・・・ なぜイメージできず不安にかられ緊張してしまうかというと『 自分の持っている実力よりハードルが高い欲求が芽生えている 』からに他ありません。
『 凄いスイングしてるから打たれやしないだろうか。』『 ちゃんとストライクがとれるだろうか…』など自信がないけど『 打ち取らなければ・いいコースに投げなければ 』と思うから不安になり緊張してしまいます。
絶対に打ち取れるとわかっていたら余り緊張しませんよね。
そう、自分のプレーに自信があれば、それは不安を伴う緊張ではなく、確実性を増すための良い緊張感に変わってきます。
自分のプレーに自信を持つ・・・ 一言で言っても簡単ではないですが、どうしたら自信が持てるようになるのでしょうか?
試合で弱気にならないためには
自信ってどうしたら芽生えるのでしょうか。
単純にそのことで成功体験が多ければ『 よし、できるぞ!』という気持ちになれるはずです。
反対に失敗ばかりだと『 また失敗するんじゃないか。』というイメージがまとわりついて自信を持てませんね。
『 俺はできる!』って確信が持てるほどになるのには何が必要でしょう?
もう… これは練習するしかないんですね。練習量がものをいいます。
その試合に臨むまでに、どれだけ自分を追い込んで練習してきたか、準備してきたかで気持ちの持ちようが全然変わってきますよね。
練習で沢山の成功体験を蓄積させて自分の感覚に落とし込んでいって下さい。
それでも野球というスポーツは色々なスポーツの中でも とりわけ不確定要素を多く含んでいます。
際どい判定やエラー、走者がでれば盗塁、バンドも警戒しながら投げなければいけません。長打力のあるバッターにはコントロールミス、配球に充分気をつけながら、と色々な状況の中でピッチャーには凄いプレシャーがかかってきます。
ピンチに立たされたとき、絶対にストライクがほしい場面、そんな中でも常に威力のある自分のボールを投げ続けられるハートが必要不可欠です。
こういった場面を克服していくには、まず『 考え方 』が重要になってきます。
ここで言う考え方とは、その場面々での考え方ではなくもっと大きな 思考の癖 みたいなものです。一言で言ったら『 できることに焦点を当てて考える。』ということです。
例えば、ピンチで強打者を迎えたときなど往々にして『 打たれたらどうしよう、四球は出したくない 』など主に失敗を避ける方に考え方が傾くのではないでしょうか?
これが不思議なんですが最初に思ったこと、最初の言葉に人間の潜在意識は働いてしまうんです。ここでいうと「 打たれたら、四球 」ですね。
ここを変えていくんですね。長打警戒ならば『 アウトローに投げていこう。』など。
フォアボールの不安には『 練習と同じようにリリースポイントに気を付ければストライクは取れる。大丈夫だ!』と、こうすれば『 できる、上手くいく 』ということにフォーカスしていきます。
それでもし打たれたら、相手より自分の実力がなかったのだから、またリベンジに向けて努力していけばいいんです。
一流ピッチャーのメンタル
今、現役ピッチャーでメンタルの強い選手をあげるとしたら… その実力と実績から1番にヤンキースの田中将大投手の名前が出てくると思います。
結果が欲しい大事な試合やピンチに立たされたときほど力を発揮する凄いピッチャーです。
その田中投手の数々の言葉からメンタル強化につながるヒントが伺えます。
そして2つのキーポイントを見つけました。それが
『 今、自分のできることをやる。』 『 平常心』
ん~とりわけ難しそうでもなさそうです。が奥が深いですね。
自分のできることををやる!というのは、結果優先の考え方ではなくやるべきことをキチンとやっていれば結果はおのずとついてくるってことですよね。
今の自分の許容範囲を知れば、プレシャーに負けてパニックに陥ることはなくなりますね。
そして平常心。平常心を保つには、上手くいかなかったことを後に引きずらないということ。気持ちの切り替えですね。
とかく野球というのは失敗が多い競技です。いちいち打たれたことやボールになってしまったことを悔やんでいては次のプレーに差支えてしまいます。
ここからわかることは、常に意識を今、自分ができることに集中して気持ちの切り替えを早くしていけば田中投手のような冷静で堂々とした風格になっていくのでしょう。
是非参考にしたいものです。
まとめ
好投していたピッチャーが1つのプレーを境に突然乱れだしてしまう。勝ちを意識するあまりに制球が定まらなくなっていく。よく見かける場面です。
体力的には問題ないとしたら明らかに原因はメンタルですね。
気持ちの持ちよう1つで別人のようなピッチングになってしまうのがピッチャー。
何度も言いますが、それだけプレシャーを抱えて緻密なメンタル( 精神力 )を必要とするポジションなんですね。
メンタルコントロールについてポイントを書いてきましたが、大一番な場面での不安・緊張・弱気になる気持ちを克服していくには、練習( 準備 )と考え方。
この2つのキーポイントを意識してどんなプレッシャーにも負けず、自分の力を発揮できるように頑張っていって下さい。
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