マエケンことツインズの前田健太投手が、これをやってきたからプロに行けた!というトレーニング方法をYouTubuで公開した。
なんでもPL学園の1年生のときにプロ野球コーチとしても活躍するアスレチックトレーナーの立花龍治さんから『 これをやったらもっと良くなってプロに行けるよ。』とアドバイスをもらってから現役の今まで16年間続けてきているそうです。
前田投手本人も『 確かにこのトレーニングをやってきて今の自分がある。ストレートの質が変わって良くなった。』と言っています。
ん~どんなトレーニングなんでしょう・・・
プロの体に肉体改造するといったら、昔、アニメ巨人の星で星飛雄馬が父親の一徹に無理やりつけさせられた大リーグボール養成ギブスみたいな器具を使ったのかな?( わからない人はスミマセン。)と古臭い時代の私は想像してしまうのですが。
今の時代そんなことはないですよね。あれは拷問です。しかもこのトレーニングは、鉄アレイかメディシンボール1個あれば誰でも簡単にできる方法です。
で・・・鍛える部分は指先です! ではさっそく見てみましょう!
これは効きますね。3kgの鉄アレイで100回もやれば肘から下の末梢筋がパンパンになりますーーーー。マエケンは5kgで100回3セットやっているって言ってましたね。凄いです。
この地道なトレーニングで鍛えた指の力が、あの高速スライダーを投げる原動力になっているのですね。
目次
メジャーリーガーの変化球の秘密
こういった鍛錬方法を見ると前田投手が世界で通用している根底がわかるような気がします。マエケン体操に見る関節の柔軟性と強靭な手首、指の力があってこそボールを自在に操れるということを。
巨人の四番打者からヤンキースに移籍した松井秀喜選手が当時こんなことを言っていたのを思い出しました。『 メジャーのピッチャーは想像もつかないボールを投げてくる。曲がるのも落ちるのも、とてつもない変化をしてくる。』と。
日本のピッチャーには見られない、とてつもない変化をもたらすのは、紛れもなくパワーの差。もっと細かく言うと手首、指の力の差だということです。
確かにメジャー選手の体格は素晴らしいです。190cm、100kgのパワーがぶつかり合う世界。腕力や握力もすごいでしょう。体付きからしてそのパワーの差は歴然としています。
でもこの末梢筋という毛細血管の塊の部分は、鍛錬によって追いつくことができます。
特にピッチャーが投げるには、手首、指の力が最終的に勝敗を決するポイントです。
指力を鍛える
ピッチングでの指の力( 指力 )とは、握力とはまた違った力で最大に力を発揮させるのがリリースのとき、球を離す瞬間です。しっかりと指にかかったボールは、回転数が上がりキレを増します。
また、リリースポイントで最後までボールを持って入れるという感覚になりますので、ブレることなく安定しコントロールも良くなります。最後の最後にリリースする瞬間にボールに力を伝えていくために指の力は絶対に必要ですね。
鍛えるときのポイントは、握るのではなく指先( 第一関節 )までの部分で行うこと。前田投手の鉄アレイのトレーニングでもそうなんですが、第一関節の部分で握ったり離したりしてますね。
なのでグリップハンドを使う場合も指先だけに力を込めて行う方が効果は上がります。指だけを強化するのにはハンドトレーナーという器具を使うのが最適です。良かったら使ってみて下さい。
あと鉄棒に指先でぶら下がって体を前後に振るのもいいですよ。自分の体重を重荷としてますから指先を強くするとともに、腕の伸筋群( 伸ばす力 )も鍛えられます。
まとめ
よく球の速いピッチャーが『 ボールを押し込んできれるようになった。』とか『 球を長く持てるようになった。』というような表現を使いますが、これは下半身の安定と指の力なんですね。
またピッチャーのリリースポイントは毎回同じところで離すのは難しい。コントロールいいピッチャーというのは最終的に指で調節しているんです。
このことからも、球速アップや球のキレ、コントロールは指の力に頼るところが大きいことがわかります。
力を前に出していく感覚を得るためには、紹介したトレーニングで強靭な指力をつけて欲しいと思います。
コメント