野球のパワーを倍増させるには!科学的トレーニング論

 

最近、加齢とともに身体パワーの衰えを痛感している ナカジです。

私、中学生の頃から御年51歳になるまで、ずぅ~と野球に携わってきまして 今では軟式野球のピッチャーで勝負している傍ら、中学生のボーイズリーグでコーチをしています。

 

これから才能を開花させていく 成長段階の選手を目のあたりにして痛切に思うことは、将来の芽を摘むんでしまわないように野球の動作に結びつく正しいトレーニングをしていかなければならないということです。

 

私たちの頃によくあった根性論の野球ではなく、合理的な動作トレーニング方法を研究し取り入れていくことが、レベルの高い近代野球の競争に打ち勝っていく秘訣だと感じます。

 

そこで今回は、野球の投げる、打つといった中心的なパワーをアップさせるためには
どのようなトレーニングで野球に適した身体を作っていけばよいのかを書いていきます。

 

野球のパワーは捻りのパワー

 

日本野球の伝統的なものに、フォーム重視があります。綺麗なフォームさえ身に付けば 野球が上手くなるという考え方で、とにかく型にはめ込もうとして選手をいじくります。

球のキレ、打球の速さなどよりフォームを重要視するんですね。

 

その結果、コントロール重視、コツコツ当てるといったプレーになり選手の潜在的な能力に歯止めをかけてしまうことにもなりかねません。

要は形ではなく 野球で必要となる力は どのような動作から生まれるのかを検討しなければ
選手個々の能力を伸ばしてあげることはできません。

 

自分の身体を使ってボールやバットなどの対象物に最大のパワーを伝えていくには、
身体の捻りの力を利用していくことです。

ゴムひもを引っ張って外力を加えると、その力に抵抗して元に戻ろうとする力が発生しますが、これを内部応力といいます。

 

人間の身体も最大限に捻りを加えると、この内部応力が生じます。

この内側からでるパワーを利用するんです。野球では最初のバックスイングでは後ろ足が
捻りの軸になります。そしてその捻った力を捻り戻すのですが、このとき前足が捻りの軸となります。

 

その捻りのポイントは、股関節です。

身体の中心線をブラさず股関節に捻りを加えていく感じです。そして捻ることで生まれた
力を上半身と下半身を別々に作動させ、身体の歪みの応力( 内部応力 )を前足の軸に移し
て捻り戻す。そのとき生じた最大のパワーをボールやバットにのせていくことが基本です。

 

力をロスさせないためには、捻りの軸足がブレないように しっかりと内側に閉じて固定して
おきます。腰や肩を十分に回して捻りを加えていきます。

腕も内側に捻る( 内捻 )外側に捻る( 外捻 )ができますから投球ではバックスイングで
内捻した腕を肩を回しながら外捻して捻り戻し、そこからまた内捻しながらホッピングする
といった複雑な動きです。スナップするときは、ちょうど体温計を振るような感じですね。

 

バッティングの場合も 前の腕は内捻し、後ろ腕は外捻して振っていきます。

腕の動かし方でポイントとなるのは、肩甲骨です。

肩甲骨を起点として腕を内捻 外捻させながら動かしていくんです。

 

なので、野球の動作は身体の各部分の捻りによって行われ、その可動範囲が大きく強烈な方が
より大きなパワーとスピードが出せるということです。

 

野球のトレーニングの考え方

こういった野球のパワーを生む動作ということを考えないでトレーニングをしていくことは
ナンセンスですね。その動作を強固にしていくためにやるトレーニングでなければ逆に
マイナスにさえなってしまう場合もあるでしょう。

 

野球のプレーでの動作は、身体の各部が捻られ連動して行われるので、捻りの方向と違う方向
に1つ1つの筋肉を鍛えても成果は少ないのではないでしょうか。

ウエイトトレーニングにしても、バーベルを持ち上げたり引いたりして直線的な動きで力が
ついても ボディビルダーになるわけではありませんから、やはり野球技術の向上に結び付けな
いと本末転倒になってしまいます。

 

そのよい例は、日本プロ野球球界の往年の名投手達はウエイトトレーニングなどしたことも
なく、皆 走り込みと投げ込みで身体を作って行きました。

打者は膨大な数の素振りと打ち込みです。野球技術の感覚を筋肉や関節に覚えこませるには
野球のプレーで実際に使う捻りのトレーニングで筋肉強化をしていかなければならない
いうことです。

 

そのようなことを踏まえて考えると、運動方向とは逆の方向に負荷をかけて運動していくのが
オーソドックスですし、そこに捻りを加えていくのが1番効果がある方法でしょう。

 

野球のトレーニング方法

まず足腰の鍛錬ですが、とにかく走ることが先決とマラソンのような長距離を走ると ゆっくり収縮する遅筋線維が多くなり瞬発力に欠けてきます。

野球で必要なのは瞬発力の持続ですので、早く収縮する速筋線維を鍛えなければいけません。

短い30m~40mを何度も全力疾走することを勧めます。

 

そして野球の動作は、片足1本で捻って片足1本で捻り戻すので 片足ケンケン飛びを100回
以上繰り返して鍛えていきます。

片足1本で立って、上げた足の膝と反対側の肘をつけていく。バランスを崩さないように両方
繰り返し行う。空手の蹴上、前蹴り、回し蹴りなども良いでしょう。

私は、片足1本スクワットをよくやりましたが効果があったと感じています。

 

腕の強化は、チューブと砲丸の球を使います。2.8kgの1番軽い砲丸の球を指先で掴み
腕を伸ばして内捻外捻を繰り返します。力がついてきたら体と並行の位置まで腕を上げて行います。

 

チューブトレーニングは色々なやり方がありますが、片方の端をしっかり縛って固定したら
もう片方の端で野球ボールくらいの輪っかを作ってボールを入れます。

指先でボールを握った状態で上腕三頭筋を前方に向け、もう片方の手で肘を固定して本当に
投げるように引っ張ります。前の股関節にも捻りを加えながら指先で…

 

これは、最後にスナップする時には 手のひらの付け根の部分で掌屈するのではなくて
前腕の総指伸筋( 手の甲から肘につけての筋肉 )を伸ばしてポッピングするように振って投げるから、この伸ばす筋肉を鍛えていくのです。

 

これらを繰り返し手首、指、肘、総指伸筋に力がついてきたら、今度は内捻外捻で使って
いた砲丸を4本の指の付け根から指先に乗せて、上腕三頭筋を前方に向け片方の手で
しっかり肘を固定させて( 肘を傷めないため )スナップスローで投げていきます。

 

こうしたトレーニングをしていくうちに30~40mくらいならスナップスローだけで
矢のような送球が投げれるようになります。

これは私が10代の頃から、故 村上豊先生の「 科学する野球 」を読み感銘し実践してきた
トレーニングです。30年以上続けてきて その間、硬球、軟球かまわず投げて重大な故障も
ありませんでしたから、やはり合理的な動作、トレーニングだったと自負しております。

 

まとめ

 

どうだったでしょうか? 何か尋常ではないようなことを書いていると感じた方もいると
思いますが、今の情報豊富な近代野球では、みんな科学的要素を含んだトレーニングをして
凄まじいパワーを備えています。

 

ここで差をつけるには、どうしたらいいのか?

最終的には、手首、指の力… 要するに肘から下の力が勝負を決っしてきます。

ボールとバットが接するところが勝負ですから、スピード、パワー、キレといったものを
常に出せる身体を作っていかなければなりません。

 

合理的な動作、トレーニングを念頭に置いて、自分で工夫を凝らし勝負していく他はありません。

 

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