日常、多かれ少なかれ何かの決断を下さなければならない状況って頻繫に起こるものです。
毎日、決断の連続といってもいいでしょう。
中には人生の岐路に立たされ、これからの将来の方向性を決めるような重大な決断に迫られる事態もあります。
そんな時って迷いますよね・・・
「 やるべきか、とどまるのか。」
「 あっちにするか、こっちにするのか。」と悩んでいるうちに
「 もう少し様子を見てからにしよう 」と中々決まらずチャンスを逃してしまうこともあるでしょう。
それは、その決断に関して自分の判断基準が定まっていないのが原因ではないでしょうか?
そこで決断に迫られたときに、迷わず決定に導く判断材料をいくつか挙げていきます。
目次
迷いを断ち切る決断のコツ
今回紹介する判断基準は「 スピード決断術 」( 中谷彰宏 筆 )」を一部参考にしたもの。
人生に加速度をつけるために「 これに当てはめれば!」迷いなくスムーズに決断に導いてくれる具体例です。
『 迷う 』から『 考える 』に切り替える
「 迷っている 」というのは、「どうしようか…」とクヨクヨして選択肢が何かわからなくなっている状態です。これはストレスが溜まって良い判断ができなくなりますよね。
一方、「 考えている 」というのは、どちらを選択するか冷静に分析している状態です。
各選択肢のメリット・デメリット、プラス面とマイナス面を慎重に吟味しましょう。
大事なことは、自分が何に重きを置いているのか、自分の価値観と照らし合わせながら選定していくことです。
正解、不正解を判断しているわけではありませんので、あくまでも主観は自分です。
剣豪、宮本武蔵の言葉に『 目は大きく広く配るべし、見の目ではなく、観の目で見よ。』
とありますが、単に見るのではなく「 観の目 」すなわち、物事の上っ面ばかりを見るのではなく、状況を鋭く観察して、物事の深くまで読み取ろうとする感覚が必要だ。ということです。
判断する原則はシンプルにする
複雑な判断基準にいくつも当てはめていると時間がかかる上、余計迷います。
自分自身で「 これだけは!」というシンプルな原則を決めておきましょう。
この原則には、一切の例外はなし。
ここだけは絶対に譲れないという自分だけの公式に当てはめて決めていけば迷いません。
その公式を自分の価値観と照らし合わせて、いかに作っておくかです。
頭で思い込んでいるだけよりは、文章で言語化しておくのがいいでしょう。
自分の中にしっかりとした考え・行動する軸を文章化しておくことによって、周りの意見に振り回されることもなくなります。
自分の考えがないというのが、悩んでしまう第一原因ですから・・・
自分の考え、スタンスを持つこと。大切な要素ですね。
精神的理由を優先する
基本的に自分の手で解決できるものには、精神的にストレスを感じません。
だから二者択一の場合、どちらか選んだ後にイメージとして
「 どちらがハッピーで楽しいか 」
「 どちらがストレスを感じないか 」ということを基準にします。
これは自分の精神衛生上、良い方を選ぶということです。
自分の 好き・嫌い で決めていい。好き・嫌いなら一瞬で決まります。
しっかりした選択肢を立てていれば、基準はシンプルでいいのです。
『 いい人 』をやめる
決断に関して相手の利害関係が関わってくる場合、相手のことをふまえて考えてしまうので特に悩みますよね。
ここは、そんな気持ちを一旦切り捨てる。相手の意見も聞いたうえで、自分の意見・考えをしっかり主張しましょう。
それに対して相手がどう思うかの反応は、相手が決めることなのでコントロールできません。それは相手の問題です。
これは、アドラー心理学 でいう『 課題の分離 』という考え方です。
「 いい人 」と言われることは、誉め言葉でも何でもありません。だだの「 都合がいい人 」です。
『 自由に生きるということは、他人に嫌われる勇気をもつこと。』
自分の中で矛盾と葛藤はしてはいけません。
第三の方法を考える
選択に行き詰っているのは、常に変化二者択一に迫られて困っているとき、あるいは壁にぶち当たって前に進めなくなっているときではないでしょうか?
AかBか迷い続けることになります。善か悪ではなく、もう一つのフラットなものを混ぜると迷わなくなります。要するにガチガチな選択ではなく、グレーゾーンを作るということです。
気分や発想を転換してみましょう!
想像もしていなかった別の選択も開けるかもしれません。
その第3の道が最善の道かもしれません。
第3の場所・・・それが、あなたを救ってくれるかもしれません。
中谷先生は、恋愛でも2股をかけている人は悩みます。でも3股かける人は悩みません。
逃げ道があるからです。と…言っています。ご参考に。。。
まとめ
どうでしょうか?簡潔に決断の判断基準を5選挙げてみましたが、要は決断に必要なのは自分の意志なんですね。
自分の本心が大切。本当は何をしたいのか?
それは自分の無意識だけが知っています。意識下でいくら強制して頑張ろうとしても、それは一時的なもので長くは上手くいかないのではないでしょうか?
コインで簡単に自分の本心を知る方法があります。
二者択一、迷っているときにコインを空中に投げます。表が出たらAの選択、裏が出たらBの選択決めておきます。
コインをキャッチして、手の中のコインを見ます。
「 えぇー 」と思いましたか? 「 やっぱりな 。」と思いましたか?
はい、結果を見た瞬間の自分の気持ち・・・これが本心です。
「 徒然草 」で吉田兼好も言っています。
「 不定と心得ぬるのみ、まことにて違はず 」
この世は先が読めないもの…と達観してしまえば決断が鈍ることはない。
そして「 何方をも捨じと心にとり持ちては、一事も成るべからず。」
欲張るのはよくないのだ。重要なものだけに焦点を当てて、他のものは捨て去る決断が必要になってきます。と。
最後に経営の神様、松下幸之助 扇は決断に関して、こう言っています。
『 この世に絶対の確信など有り得ない。時には常識や知識から解放されて、思いつきを大切にしてみてはどうだろうか。』
先人たちの言葉は、心が軽くなるような気がします。
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