メジャーリーガー イチローに学ぶ天才への秘訣とは?

2019年 3月、日本が生んだ天才バッター、イチロー選手が引退しました。

日米28年間の現役生活で通算4367安打( ピートローズを抜いて世界記録 )を放ち
2004年には、ジョージ・シスラーの持つシーズン最多安打257安打を84年ぶりに
更新する262安打を記録した不世出のスーパースターです。

「 魔法の杖 」と称された巧みなバットコントロール、俊足を活かした内野安打や盗塁、
レーザービームと恐れられた強肩、まさに攻守走3拍子揃った 今後二度と出てこないであろうと思わせる選手でした。

私が特に関心を持ったのは、試合までに行っているルーティンワークの正確さです。

徹底した体調管理と準備が、あの連続出場に耐えうる体力を生んでいったのではないでしょうか

この野球での大選手を参考に徹底的に分析し、これからイチローの記録を破る潜在的な可能性を持った少年諸君に、天才に迫る秘訣を徹底解剖していきたいと思います。

イチローはどのようにして天才になったのか?

高校時代のイチロー選手は、愛知県の名門 愛工大名電高校で2年生の夏と3年生の春2回の甲子園出場を果しています。3年の春はエースとしてチームを引っぱっていきました。しかし甲子園での成績は2度とも初戦敗退に終わっています。

甲子園での通算打撃成績は9打数1安打でしたが、高校通算では573打数269安打
実に5割を超えています。そんな打撃センスに目を付けたオリックスがドラフト4位で指名し
念願のプロ入りを果たしましたが、アマチュア時代のイチロー選手はそれほどの注目を浴びる選手ではなかったんですね。

天才は戦略をたてる

とかく天才というと余り努力をしなくても才能だけで、ずば抜けた結果を出してしまうといったイメージを持つかと思いますが、本当の天才の領域というのは蓄積された力を誰にもマネできない独自性のあるスタイルに仕上げ、いついかなる時もそれを発揮できる人のことです

それには、まず戦略が必要です。

高校時代のイチロー選手はピッチャーでした。甲子園も出場しています。

ピッチャー経験者から言うと一度ピッチャーをやってしまうと他のポジションへ移ることは
未練が残るものです。この未練は捨てがたいものなんです…

しかし、イチロー選手は これからプロで勝負していくにはと、自分を冷静に見極めたと思います。自分の打撃センスと足に活路を見出し、しかも長距離ヒッターではなく安打製造機になるため全精力を一点集中させました。

この戦略が功をそうしたといえるでしょう。

確かにピッチャーに執着したとしても一流の極みには達したでしょうが、ここまでの
レジェンドにまでなれたかというと疑問です。

何を積み上げ、どういう方法でのし上がっていくか…

自分に適したもの、得意なもの、人より優れているものは何かを冷静に分析する必要があります

このプロセスこそ天才への最短距離でもあります。

「 量質転化 」とにかく量をこなす

戦略が決まったら後は とことん練習して技術を積み上げていくのみです。

これは、スポーツの分野だけではなく作家でも音楽家でも天才と呼ばれた人たちは大量の作品を残しています。

量をこなせるというのが天才の特徴ですいきなり質的な変化が起こるとは考えずらいですよね。とてつもない積み重ねがあってその集結として質的な変化を起こすという考え方です。

これはイチロー選手の練習量を見ていても納得できます。

最初のウオーミングアップやダッシュの量、マシーンでのバッティング練習など2,3時間は打ち込んでいるのは常です。他の選手のゆうに2,3倍の量をこなしているんです。知らない人が見れば「 これだけ練習すれば打てるのは当たり前だ 」と思うでしょう。

これだけやり続けていけるということは、すなわち それが楽しいからに他ならないからです、練習が苦にならないんですね。

それは気持ち的には、「 上手くなりたい 」「 打ちたい!」という強い気持ちがやればやるだけその境地に近づけると思うからです。

しかし、いくら気持を強く持っていてもただ単純な繰り返しでは人間は飽きてしまいますし、手ごたえを感じられません。ではどうしたらいいか?

練習に工夫を凝らすんです、意識を変えていくんです。

天才は意識を感覚に集中させる

超一流になるためには量的な努力ができるかどうかということを言いました。

そしてそれが苦にならないと。それは1回1回の練習が新鮮に考えられるからです。

人間の感覚というのは言葉にしずらい内側にあるもので、他人にはわからないものです。

その感覚の中で自分に課題を課して、それができているかを主観に納得できるまでやって いく、その微妙な違いが意識化できてくると飽きることはありません。

ポイントは自分の感覚です。

たくさんコーチがいて色々なことをアドバイスしてくる場合があります。

でも、こうしたらこうなるという正解論はありません。その人がたまたま上手くいったことや、机上の空論である場合が多いです。学校の勉強ではないのですから正解はその人の感覚の中にあるのです

自分に合わないと思ったら聞き流せばいいし、しっくりくるようなら取り入れて自分流に
アレンジしていく。主役はあくまでも自分です。

本を読んだり情報を取ることで知識は得ることはできるけど、体験しないとわからないことはたくさんあります。

体験しないと自分の中から生まれてこないもの...

その体験は未来の自分の支えになります。

自分の中の感覚に意識を向け、自分のスタイルを気づき上げていくための練習を積んで
いきましょう!

天才はチェックポイントを絞る

イチロー選手は、自分がヒットを打てた球を説明できるといいます。

説明できないうちは、体が反応して打っているだけだと。そこには自分の基準がない。

ある試合で近鉄の小池投手だと思いましたが、セカンドゴロに打ち取られた際、変な感覚にとらわれたと。確かに捉えたと思った球がセカンドゴロになっている…

自分のイメージに描いたフォームと打ち取られたフォームを重ね合わせ答えを解いていった
らはっきりした解答が見つかった。イメージとズレの原因がわかったんです。

これは、この感覚がこうだったらこうなる というポイントが絞り込まれているからできる芸当です。

そのポイントを上半身と下半身に1つずつ持っていると言います。ズレを修正していくのは
右足の使い方と踏み込んでいく角度なんだと。そういう重要なポイントを持っているですね。

自分の中の基準というものをしっかり持っているということです。

だから結果より自分の基準の方を大事にします

試合前の打撃練習でも まずレフトに打って、その後ライトに打つのを崩しません。

ポイントをチェックしているんです。

そして そのポイントをどんどん絞り込んでいって、よりシンプルに仕上げていきます。

複雑にくる球を、研ぎ澄まされた シンプルな基準( 感覚 )で捉えていくことで安定した
パフォーマンスに導いていっているんですね。

まとめ

ん~世界一の天才バッターのバッティング理論は宇宙人のようだと野球関係者は言います。

我々一般人には深すぎてピンと来ないかもしれませんが、この功績を残したイチロー選手
の上達法は参考になるべき部分が満載です。

こんなイチロー選手ですがこんなことを言っています。

プレッシャーがあればプレッシャーを背負って解き放っていく。それしかない

 極論、細かいことを積み重ねていくことでしか、頂上には行けない

 それ以外に方法はない。」  

シンプルです。

 

 

 

 

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