最近、石井裕之さんの著書「 ダメな自分を救う本 」を読み、その中の「 真珠の話 」を読んでいたら やる気が出てきました。
こんにちは、ナカジです。何故このような題名の本を手にしたのかというと、ご察しのとおり
自分も人知れず「 自分をダメな奴だ 」と思っているからです。
人間、壁にぶち当たって行き詰ってしまうことってありますよね…
仕事、人間関係など積み重ねてきたものを一瞬のうちに失ってしまったときや、ここ1番の勝負時に何をやっても裏目に出て「 ちきしょう、こんなはずじゃなかった 」と頭を抱えてしまう。
そんなとき「 真珠の話 」に感銘したんです。
皆さん、宝石の中でも あの高級感漂う真珠は、どのようにしてできるか知っていますか?
ほとんどの宝石は鉱山など地層の中から採掘されますが、真珠は海中、貝の中で生成されます。
しかもその核となるのは、小さな砂や微生物の死骸などの異物( ゴミ )なんですね。
貝殻の中に混入したゴミを外套膜という膜で包み込み、巻き続けた結果、自然に生成されていきます。
つまり… 最初はゴミだったのが それを核として輝かな真珠になっていく。
ゴミみたいな自分からスタートしても真珠のようになっていけるのです。
こじつけではないです、そもそも自分のことを「 ダメだぁ 」と思えることこそ向上心の現れですから。
「 本来の自分は、こんなもんじゃねぇぞ! 」という今の自分に対してのギャップを感じている証拠なんですから。
本当にダメな人は、自分をダメだと思いません。何を問いかけても認めませんし、そこから成長しようとも思いません。だから そう感じれるということはできますよ、克服できるってことです。
ここでおもしろい例がでています。
考えてみてください。ゴキブリは自分のことをダメだと思っているでしょうか?
「 こんなにジメジメした暗いところでコソコソ生きて、みんなから嫌われて、俺って何てダメなんだろう 」なんて考えるでしょうか?」いいえ、そんなことは考えもしないはずです。考えていたならみんなに好かれる爽やかなゴキブリが一匹くらい出てきてもよさそうなものです。
なぜ、ゴキブリは自分のことをダメだと思わないのでしょうか?それは、暗くコソコソ生きるのがゴキブリにとっての本性ー「 本来の自分 」だからです。
「 ダメな自分を救う本 」より
確かに、みんなに好かれる爽やかなゴキブリなど今まで見たことはありません。
今の自分に満足していないから苦しむのですね、ではなぜ思うように進まないのか?原因があるはずです。
それは「 意識と潜在意識の連携が上手くいってないから 」だと言います。
潜在意識・・・私たちの心の奥深いところで自分を動かしている「 本当の心 」のことです。この潜在意識のことをよく知り、上手く使っていくことが「 ダメな自分を克服する 」手立てなのです。
目次
潜在意識を上手く使うには
潜在意識とは要するに無意識の領域ですね、無意識に自分を操っている影の黒幕とでもいいましょうか。実にその90%以上を支配しているとも言われています。
この元となるコンピューター司令塔の扱い方を間違えると、自分の思いとは裏腹にとんでもないことになりかねないんですね。でも正しい使い方でインプットしてあげれば こんな強力な味方はありません。
しかし この黒幕は中々厄介な特徴があるのです。
いくつか挙げていきましょう。
潜在意識は「 否定形 」の意味がわからない
「 ~がない 」「~しない 」というのが理解できません。
角刈りのライオンを想像するな!と言っても一瞬想像してしまいます・・・
するな!と言っても「 否定形 」がわからないから想像だけが残ってしまい頭に浮かんできてしまうわけです。
野球で良い例があります。物凄く球の速いピッチャーが高めにホップする球でバッタバッタ三振を取っています。見送ればボールなのに速さに惑わされて振ってしまいます。
昔のジャイアンツ江川投手みたいなボールです。
指示を出します。「 高めの球は手を出すな!」バッターも重々承知なのに気持ちと裏腹に振ってしまうんです。これも同じなんですね、するな!が伝わらないために高めの球だけが意識に残っています。
ここでの適切なアドバイスは「 低めの球を狙っていけ!」です。
低めに意識を持っていくことですね、コツは常に肯定形でできることに焦点を絞っていくことです。
緊張しているときに「 緊張しないでいこう 」と思うとよけい緊張してきます。ここは「 リラックスしていこう!」です。
潜在意識に時間と空間はない
時間と空間というのは意識化の世界のものです。
「 過去がダメだった、未来が不安だ 」と言っても、そんなことは潜在意識には どうでもいいことなのです。何故ならそれを思ったところで どうにもならないから。
重要なのは「 今、この時に何をするか、何ができるのか 」だけです。
過去や未来のことを言われても それは「 今、この瞬間 」に「 ないもの 」ですからどうしようもありません。最初の真珠の話のようにゴミでも何でも「 あるもの 」を与えてあげなければ潜在意識は動き出しません。
なので「 できないこと 」を考えるよりほんの小さなことでも「 できること」を考えていくこと。「 何ができるか 」を考え行動していくことで、いずれゴミから真珠に変われるときがきます。
潜在意識は変化を恐れ現状を維持しようとする
現状を維持しようとする例は、宝くじに当たって一夜にして億万長者にになった人やダイエットのリバウンドによく表われます。思いもよらない「 新しい自分 」になったためそれを受け入れられず、その変化に不安が残るんです。
そして元へ戻ろうとする。これは成功したときの自分を受け入れるだけの「 器 」ができていなかったのが原因なのです。挑戦していく陰には常に「 今のままの方が楽でいいや 」という現状を維持しようとする力が常にかかってきます。
それは自分を守る潜在的な意識だから。
ここを打破していくには、あらかじめそれだけのものが入る「 器 」を用意しておくことが大切です。
思うようになったら何がしたいのか? 高級車に乗りたいのなら まだ買うお金がないうちから試乗会に行っておく、ダイエットで成功してパーティーに行きたいのなら まだ太いうちから一度参加してみる。
とにかく変わった自分に耐えうる準備をして、潜在意識にわからせてあげる。
何でもいいのです、小さなことでも、今できる範囲でやれることをやってみる。こういった行動がしいてはモチベーションにも繋がっていきますから。
まとめ
さぁ、「 何かやろう !」と心に決めました。ワクワクしてくる感覚、上手くいきそうな直感を感じたとき潜在意識が動き出したサインです。
でもここまでが潜在意識の役割なんです。あとは具体的な行動に移していくだけです。
できないことはいくら悩んだってできないんです、どんな状況でもできることをやっていけばいいと考えれば気が楽になりませんか?
潜在意識を活用するには暗示( アファメーション )が大切だといいます。最大に威力を発揮する暗示って何だと思いますか? 言葉? いえいえ それは行動による暗示なんですね。
「 今から嬉しい気分になる~ 」と唱えるより実際にニコっと笑った方が嬉しい気分になりますよね。だから潜在意識の使い方を間違わずに何でもいいので、できることからやっていきましょうということですね。
その行動の積み重ねがいつか 真珠に変わるときがきますから。
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