今、アメリカメジャーリーグでは、
『 フライボール革命 』という理論が流行っています。
これはゴロを打つよりフライを打った方がヒットの確率が高いというデータのもと、打球に角度をつけて打ち上げる打法のことです。
打球速度と角度を動作解析システムで徹底的に分析・数値化した結果、158キロ以上の速度で角度20度前後で放たれた打球が最も長打になる確率が高く『 バレルゾーン 』と呼ばれています。
この打法をいち早く取り入れて日本球界にホームラン旋風を巻き起こしているのが、
ソフトバンクの柳田悠岐選手です。
今回は、柳田選手の桁外れな飛距離を生み出すスイングと肉体の秘密を解明していこうと思います。
目次
柳田悠岐選手・飛距離の秘訣
豪快なフルスイングでホームランを量産している柳田選手ですが、前述した『 バレルゾーン 』から飛び出した打球は、広角に尋常ではない飛距離があります。
そのスイングはアッパー気味から 逆V字の軌道 で、ボールに逆スピンをかけバットに乗せていっているような感じです。
この感覚を柳田選手本人が解説している動画がありますので見て見ましょう。↓↓↓
ボールを叩くポイントが、ボールに対して内側下にあるんですね。 ここにバットの芯を内側から潜り込ませるような感じでしょうか。
そう言えば現役時代の落合博満氏のティーバッティングもボールの下っ面を叩いてフライを上げる練習をしていました。この辺に飛ばすコツがあるような気がします。
柳田選手のバッティングを覚醒させたもう1つの要因は、
フォームでの後ろ肘の使い方 と 捻りのパワーを使っている点が挙げられます。
バットを遅らせレートヒッティングすることで、しっかりと自分のミートポイントまで引き寄せることができます。
このところをスロー映像で確認してみましょう!↓↓↓
日本球界屈指のスラッガーのフォームでの動作と理論を映像で参考にしながら取り入れていきましょう。
あとは本人も言っているとうり、たくさん振ってたくさん打って身体に染み込ませていくだけです。
フォームを支える強靭な筋肉
柳田選手を語る上で欠かせないのが、筋トレによる肉体改造です。
188cm・93㎏と堂々たる体格ですが、その筋骨隆々の肉体を見ると『 パワーを生み出すのは筋力だ 』ということを痛感します。
とにかくウエイトトレーニングで鍛えているんですね。特に下半身と背筋の強化には余念がなく、
スクワットは『 10回をギリギリできるくらいの重さ( 150キロくらいだそう。)を3セットやるそうです。
日米野球でメジャー選手のパワーを目のあたりにして、『 パワーと俊敏性・スピードの必要性を感じた!』と語っています。
この筋トレで鍛えた肉体が、40本塁打・40盗塁を狙うポテンシャルになっていることは間違いないですね。
そして、食事にも制限を実行しており、高タンパク・低脂肪・低糖質のメニューを心掛けています。筋肉の源となるタンパク質摂取には、プロテインの他にゆで卵の白身 を8個食べています。
ゆで卵の白身は、高タンパクで筋肉作りにいいそうですね。新日本のプロレスラーも肉体作るのに大量に食べていたのを見たことがあります。まさにプロレスラー並みです!
柳田悠岐ホームラン まとめ
動画を見て頂ければ感じるはずですが、その強烈なパワーは桁外れです。
バッティングの飛距離だけではなく、3割・30本・30盗塁のトリプルスリーを達成するなど動ける長距離スラッガーとしてソフトバンクホークスを牽引している柳田選手です。
その裏には、あきらかに
メジャーを意識したスイング革命 と 筋トレによる肉体改造 があります。
私が1番懸念するのは、過去数々の選手がウエイトトレーニングによる肉体改造を試みて、その肥大した筋肉によって関節や腱を故障してしまう事実があるというところです。
日本人の骨格では、その大きくなった筋肉に耐えられなくなってしまう事例が多いのも現実です。
ウエイトの重量はそこら辺にして、イチロー選手がやっていた初動負荷トレーニングを取り入れてほしいです。
くれぐれも故障に気を付けて、これからも豪快なホームランを見せてほしいですね。
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